甲部の川のせせらぎに、影も惨(さん)なり三日(みか)の月。槍一筋に命をかけた、三日月武者はここに散る!

作品情報(kindle版電子書籍)

著者坂口螢火
発売日 2022/7/18
本の長さ107ページ

目次

  1. 布部山の大雪のこと
  2. 閑話休題――毛利の人々について
  3. 鹿之介、生け捕りになること
  4. 鹿之介、上月城に入ること
  5. 閑話休題――籠城戦事情について
  6. 運命の上月城のこと
  7. 鹿之介、再び敵陣に捕らえられること
  8. 合いの渡しに散ること
  9. あとがきにかえて

あらすじ

主家尼子家が滅んだ後も、故郷出雲の奪還、主家再興の夢を追い続けた鹿之介。けれども天運ままならず、十重二十重に囲まれた上月城はついに落城。鹿之介の武運が尽きる時が来ます……。