かつては帝が行幸なさり、后妃が宴を開いた宮殿。今は空しく風が渡り、礎石ばかりが雨に打たれる……。春爛漫の花と栄え、秋の紅葉のごとく散った、平家一門の物語。

作品情報(kindle版電子書籍)

著者坂口螢火
発売日2022/3/24
本の長さ108ページ

目次

  1. はじまりのこと
  2. 鬼界が島の俊寛
  3. 閑話休題――食生活について
  4. 文覚と六代
  5. 那智沖の維盛
  6. 閑話休題――怪異について
  7. 熱情の義仲

あらすじ

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……

おそらく日本で最も有名な古典、平家物語!美貌の公達、維盛(これもり)。怪僧の文覚(もんがく)、島流しにされた俊寛(しゅんかん)、猛将の義仲(よしなか)。平家を滅ぼす大陰謀の鹿ヶ谷(ししがたに)事件から、木曽義仲の劇的な死まで、平家一門にまつわる人々の銘々伝です。