こんにちは、坂口です!

このたび、新刊「曽我兄弟より熱を込めて」を出版したのですが、販促活動はぶっちゃけ、本を書くより大変です。

わたしが販促のために行ったことを(今も続けているのですが)このページにまとめておきます!本を売るのに苦労してる方、これから売る方、何かのご参考になれば幸いです。

出版社は当てにならない!

これ、とっても切実です。本当に切実です。著者と出版社の間には、意識にものすごく差があります。

「出版社だって売れた方がいいんだから、ある程度の努力はしてくれるだろう」

と著者は考えがちですが、とんでもない!

著者にとって、自分の作品は「たった一冊の本」なのですが、出版社にとっては「今抱えてるたくさんの本の中の、ほんの一冊」なのです。だから正直、運よく売れたらラッキー、売れなくっても別に構わないのです。

でも著者にとっては大問題です。「売ってくれないからあきらめよう」では、自分の作家人生が終わってしまいます!

そこで!営業なんかやったことのないドシロウトの、長い長い戦いが始まったのです!

今は、自分の本は自分で売る時代です!自分の作品のために頑張りましょう!

ブログを作る

これは、かなり前の段階から始めました。

出版の半年前から始めましたね。わたしの本は歴史関係の本なので、歴史系のゲームのブログを一から作りました。

自分のブログは、本の看板になってくれます。ブログにファンがついてくれれば、出版前から

「あ~、このブログの管理人が本を出すんだ~」

と、興味を持ってくれますし、宣伝してくれる人もいます。

本が出版されたら、ブログにAmazonのリンクを貼って、そこから売ることもできます。

ツイッターで宣伝する

これは結構苦労しました。今でも苦労します。

わたしはもともとツイッターが苦手なので、一つ書くごとに、ものすごく労力を費やしました。

ツイッターも、出版前からやることをおススメします。

「一週間後に販売されます」

「ついに明日、販売されます」

「販売開始されました」

と、カウントダウンで宣伝すると、わりと反響を呼びます。

わたしの場合は、このツイッターでの宣伝がかなり大きかったです。わたしの本は「曽我兄弟」という歴史上の人物の生涯を取り上げているのですが、この「曽我兄弟」の元々のファンがかなりいて、その人たちが

「へ~!曽我兄弟の本が出るんだって!」

と、話題にしてくれたのです。あっという間に百人を超す人たちに知れ渡りましたね。

ツイッターは無限の人たちに一斉に宣伝できるツールですから便利です。あと、プロフィール、固定ツイッターに、自分の作品について簡単に書いておくのは必須です。

……とはいえ、やっぱりツイッターは苦手です。性格的な問題ですかね。頑張りますけど……。

書評ブロガーに依頼する

これは絶対にやるべきです!

「書評ブログ おすすめ」で検索すると、かなりたくさんの書評ブログがあります。読書好きの方が、感想や本の紹介をたくさん載せてるブログです。

書評ブログといっても、ビジネス書に強いもの、小説に強いもの、絵本、シリーズもの……と色々なカラーがありますから、この中から自分の本の類書をたくさん紹介しているものを選びましょう。

たいてい、プロフィールや問い合わせのコーナーに、ラインやツイッター、メールアドレスなどが書いてありますから、ここから連絡を取り、自分の本を紹介してくれるように頼みましょう。

わたしは大概、ツイッターのメールから依頼しました。ブログにも「お問い合わせメール」がありますが、ブログのメールはついうっかり見逃してしまうことが多いからです。

もともと、書評ブロガーさんは「本が大好き!」という方なので、作家にとても親切です✨

わたしの本を紹介してくださった方(大体10名くらい)は、皆さん無償で書いてくださいました。その中には、わたしの本だけでなく、ブログも紹介して、Amazonのレビューまで書いてくださった方も……。感謝です……。

書評ブログには読書好きの人が集まって来るので、この宣伝効果は絶大です。

記事を読んだ方が、それをさらにツイッターで拡散して、どんどん広がっていくこともあります。

ユーチューバーに依頼する

これもなかなか侮れないです。

メチャクチャ有名なユーチューバーの方への依頼は有償ですが、趣味でYouTubeをやっている方は、「面白そうだね!」と二つ返事で引き受けてくださったりします。皆さん、とっても親切です✨

ユーチューバーの方が「新刊を動画で紹介します」とツイッターで流すと、またたく間に認知度が上がっていきます。

今の時代、YouTubeの威力は凄いです。

各所に献本する

これは……意味がなくはないですが、大変なわりに、あんまり効果は感じられないかも……。

わたしが書いた本は歴史ものなので、その舞台となった都道府県の小中学校、マスメディア(新聞社、ラジオ局、テレビ局など)に献本しました。全部で60件ほど。でも、「受け取りました」と連絡があったのは3件。小学校が学校図書館においてくださるとのことです。

ビジネス書を出した方で、メディアに献本したら絶大な効果があった、という方もいらっしゃいます。本の種類によっても違うかもしれないですね。

町の本屋さんを巡る

出版社は大型書店には新刊案内を出しますが、町の本屋さんには案内を出してくれません。

なので、自力であっちこっち回って、「本を置いてください」と依頼しました。地元の町の本屋さんは、とっても協力的です。

「へ~、この町の作家さんなんだ~」

と、けっこう目立つところに本を平積みしてくれたりします。

本屋さんに挨拶に行くときは、「本の注文票(これは出版社に頼めばくれます)」「手作りのPOP」を持っていきましょう。

特にPOPはあるといいです。他の本よりも目立たせることができるし、本屋さんによっては、長期間置いてくれます。

読書会に参加する

案外あちこちで、読書好きが集まる読書会が開かれています。

読書会とは、参加した人たちが「自分の一押しの一冊」をそれぞれ紹介する、という会です。

皆さん本好きの方なので、本を書いた経緯や、おすすめの場面のことなどを話すと「へえ~!じゃあ読んでみようかな!」と、その場で買って下さることもあります。

全日本学校図書館協議会の選定図書に献本する

これ、皆さんあまりやらないようですが、やった方がいいです。

「ぜひ学校図書館に入れたい本だ」というのを選ぶ協議会のことですが、これで見事に選ばれますと、本にハクをつけることができます。「選定図書」になると、書店も優先的に置いてくれます。

個人で選定図書に出す事は出来ませんので、出版社に頼んで出しましょう。

諦めずにFAXする

わたしの場合、出版した直後に各所のマスコミに献本して、見事にスルーされてしまいましたが……諦めるのはまだ早いです!

マスコミにDMは、時間をおいて何度も送った方がいいです。

送る時期はニュースをこまめに見て、最適な時期を選びましょう。

わたしの作品は歴史ものなので、「地元で曽我兄弟のお祭りが開かれる時」とか、「どっかの博物館で曽我兄弟関連の展示がある時」とか、「大河ドラマの再放送をやる時」など、そういうイベントが行われる時にFAXしています。

マスコミに「新刊案内です」と、本の情報だけを知らせても取り上げてもらえないです。マスコミにとっては「ニュース性がある」ことが重要なので、旬な話題に乗っかることが大切なのです。わたしの場合、地元のフリーペーパーに拾ってもらえました。

話題性があると判断されれば、いつかきっと取り上げてもらえます!

まとめ

長々と失礼しました。

どれか一つでも参考になる情報があれば幸いです。

著者の中には、紀伊国屋さんとか丸善さんの目立つ棚スペースに、ガサッと平積みにしてもらうとか、やっぱり大型書店にポスターを貼ってもらうとか、大手の新聞に広告を載せるとか、そういう活動をしてらっしゃる方もいますけど……お金がいくらあっても足りないですからね。

ここに書いたものはどれも、無償か、千円以下でできることです。

お金にゆとりのない方は、小さなことからコツコツと宣伝していきましょう!